DRAGINO LoRa GPS HAT -JP とRaspberry Pi Zero の初期実験編

HAT(DRAGINO LoRa GPS HAT -JP)とRaspberry Piの接続方法については、多くの事例があるので、それらを参考にしてほしい。
ここでは、それらでトラブった内容について記載する。

Raspberry Piはこれまで使っていたものを再利用していたので、とりあえずパッケージの更新だけはしておいた。 かなり時間はかかるが保険のようなもの。ただし、これによって動作しなくなる可能性もある。 我が家では数台のPiとSDカードがあり、いくつかの実験の残痕を都度世代のバックアップとしても使っている。

$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get upgrade
$ sudo apt-get dist-upgrade

特に、今回作業後に実施したのはSPIの有効化。 これは忘れないように実施する必要がある。

$ ls -l /dev/spi*

でファイルが出てくればOk。
その後、一度Shutdownして電源を落としてHATとPiを接続し、再起動。

その後、今回Piの中にいてDeviceからくる電文を受信し、Broketへ橋渡しする機能であるdual_chan_pkt_fwdを入手する。 

$ mkdir dual_chan_pkt_fwd
$ wget https://github.com/bokse001/dual_chan_pkt_fwd/archive/master.zip
$ unzip master.zip
$ mv dual_chan_pkt_fwd-master dual_chan_pkt_fwd

便利な世の中になったもんだと思いつつも、日本向けと使用する周波数の設定を行う。
これも、沢山Webで紹介が出ているので、それに従ってもらえればよい。

$ cd dual_chan_pkt_fwd
$ vi global_config.json
$ vi dual_chan_pkt_fwd.cpp

多くの方は、ここですぐにmake installを実施しているが、なんとなくmakeだけで実行。
すると、多くのワーニングが、、、、 ざっと下記の感じ。

エンコーディングらしきメッセージもたくさんあったので、エンコーディングを再度設定して見直したが、大きな改善は見られない。 実行形式もできているので、今回は無視し、先に進めることとした。 一応Webで同現象の人を探したのですが、見つけられなかった。

そこで、実行してみると、何か表示が足りない。
もしや修正したところかと思い、再度元のソースから、最低限だけの修正を実施して、実行。 でも結果は変わらず。 その時のメッセージが下記。

pi@raspberrypi:~/dual_chan_pkt_fwd $ ./dual_chan_pkt_fwd
server: .address = router.jp.thethings.network; .port = 1700; .enable = 1
server: .address = router.jp.thethings.network; .port = 1700; .enable = 0
Gateway Configuration
team katy (iot@space.mars.jp)
Dual channel pkt forwarder
Latitude=0.00000000
Longitude=0.00000000
Altitude=10
Interface: wlan0
Trying to detect module CE0 with NSS=6 DIO0=7 Reset=3 Led1=unused
Transceiver version 0x00
Unrecognized transceiver: Permission denied
pi@raspberrypi:~/dual_chan_pkt_fwd $ sudo ./dual_chan_pkt_fwd
server: .address = router.jp.thethings.network; .port = 1700; .enable = 1
server: .address = router.jp.thethings.network; .port = 1700; .enable = 0
Gateway Configuration
XXXXX XXXXX(XXXXXXXXXXXXXX) ←ここは自主規制で隠しました。
Dual channel pkt forwarder
Latitude=0.00000000
Longitude=0.00000000
Altitude=10
Interface: wlan0
Trying to detect module CE0 with NSS=6 DIO0=7 Reset=3 Led1=unused
Transceiver version 0x00
Unrecognized transceiver: Success
pi@raspberrypi:~/dual_chan_pkt_fwd $

Unrecognized transceiver? 認識できない?
Success? 成功????

これが、泥沼の始まりだったとは。。。

使用機材など

準備した機材は以下の通り。 入手した場所ではないが、Webで見つけられた場所を記載する。 まずはWebをみて、皆が使用しているものを採択した。

実験するホストとしてはWindows10を使用した。

Deviceとして
“DRAGINO 高周波回路 開発キット ATMega328P LoRa Mini Dev Development Board for LoRa Mini”
https://jp.rs-online.com/web/p/radio-frequency-development-kits/1883151/
注意しなくてはならないのは日本規格を通ったもの。ほかのGatewayで安いものは周波数帯が日本規格でなかったりするので要注意。



センサとして”DHT11″
https://jp.rs-online.com/web/p/sensor-development-kits/1743237/

LoRa WAN Gatewayとして”DRAGINO LoRa GPS HAT -JP”
https://jp.rs-online.com/web/p/products/1875121
ここも周波数帯は十分に注意すること。



Gateway用の機器として”Raspberry Pi Zero WH”
https://www.switch-science.com/catalog/3200/
GatewayはRaspberry Piにスタックして搭載されるために、40Pinコネクタのものが必要である。 (ピンヘッドありのものを購入する必要がある)
普通にRaspberry Pi 3 Model Bに接続するのが普通であろう。

下に赤白に見えるものがケースに入ったRaspberry Pi Zeroである。
これはCPU処理能力は少し劣るものの、小型で無線もついているのでちょっとした実験には大変重宝している。

Pi ZeroとしてはPCのUSB電源供給で十分に動作するが、HAT(Gatewayのボード)を取り付けると、Pi自体は動作するが、HATのPWR LEDが点灯しないので、別電源を準備したほうが良い。 ここでは、5V 3Aと表示のある電源を使用している。

その後、HATの故障を判断したが、可能性の一つとして電圧の不安定な状態で動作させたことが可能性として考えられるが、調査はしていない。 似たような原因でESP32を複数個がお蔵になり復旧されるタイミングを待っているが、このHATもお蔵に入ってしまった。 別途トラブルシューティングを投稿予定。

また、無料のサービスに登録するために有効なメールアドレスが必要である。新たに二つのサービスに登録した。費用は掛からない。